Ethernetケーブルを作ろう!

何故自作?

ここでは、Ethernetケーブル(イーサネットケーブル、LANケーブル)の作り方を解説します。 多くの方は、「お店で買えばいいじゃん」とお考えになると思います。 Ethernetケーブルが秋葉原以外では入手困難であった頃には、自分で作成できないとどうしようもないという時期もありました。 しかし、昨今では、電気屋さんで当たり前のように売っております。
そのような現状で自作を行う理由としては、家のEthernetケーブルの破損した端子(コネクタ)を修復できる、自分の好きな長さのケーブルが作成できる、 配線を行った後で最後に圧着を行うと配線がしやすい、 大量に作るときには自作の方が安い、既設ケーブルの修理をしたい、など一般的な理由も考えられます。 もちろん、職業上Ethernetケーブルの作成が可能である方もいらっしゃると思います。
しかし、geekな道を歩みたい方はそのような事は気にせず、あえてEthernetケーブルの自作を行っていただきたいと思います。

1. 準備をする

Ethernetケーブルを作成するには、以下の材料と道具が必要です。 道具も持っていない場合には初期投資も必要になりますが、いつでもすぐにケーブルを作成できると何かと便利なので、一家に1セットをお勧めしております(^_^;)。

ケーブル

Category5(カテゴリ5)、Category5E、などのUTP(Unshielded Twisted Pair、非シールドより対線)ケーブルが必要です。 銅製の線を2本ずつ、より合わせたケーブルです。Category5の事を「カテゴ」と呼ぶことがあります。 10/100Base-T、100Base-TXのケーブルを作成する場合には、最大長は100mになります(それより長くても通信できる場合がありますが、お勧めしません)。 それよりも長く配線する場合には、途中にHUBかスイッチを入れましょう。 100mを越える配線をどうしても行いたい場合には、いっそのこと光(ファイバ)で配線してしまうという技もありますが、今回はout of scopeです。

コネクタ

ケーブルの先端に取り付けるRJ45コネクタです。 10個、100個、1000個の単位で売っています。

ニッパー

ケーブルを任意の長さに切ったり、切ったケーブルの先端をRJ45に差し込む前に揃えたりするのに使います。 ハサミやカッターでも一応、ケーブルを切れますが、怪我のもとなので正しくニッパーを利用しましょう。

カッター

ケーブルの被覆を取るのに使います。 ストリッパーと呼ばれる被覆取り専用ツールもあります。 また、被覆を剥く刃がついている圧着工具もあります。

圧着工具

RJ45コネクタと銅線を圧着するために使います。 別名「かしめ工具」とも呼ばれます。 たまにですが、圧着工具とRJ45コネクタの相性の悪いものもあります。 圧着工具が無い場合には、マイナスドライバーと金槌で代用可能ですが、あくまで緊急処置なので普通に圧着工具を使いましょう。

2. 作成する

では、実際に作成しましょう。 全体の流れとしては、以下のような感じです。

1)UTPの被覆を取り除く
2)銅線のよじりをほぐす
3)銅線を整列する
4)銅線の長さを揃える
5)RJ45に銅線を入れる
6)圧着する
7)作成したケーブルをテストする

2.1. UTPの被覆を取り除く

まず、一番最初にUTPの被覆を取り除く作業が必要です。 カッターや専用のストリッパーを利用して被覆を取り除きます。 ここでは、カッターを利用した被覆の取り除き方を解説します。

被覆を取り除く長さですが、2センチ程度をお勧めいたします(慣れている方はもっと短くて良いと思います)。 ある程度銅線が長い方が作業がしやすいため、慣れないうちは長めに取り除く事をお勧めいたします。 「ケーブルが勿体ない」という発想が生まれると思いますが、圧着を失敗してやり直すよりも長めに被覆を取り除いて失敗しない方が無駄が少ないという考え方もあります。

図1. 被覆を取り除く

被覆をカッターを使って取り除く場合、図1のようにカッターをケーブルの上に乗せた状態でケーブルを1回転させるようにするとキレイに被覆が取り除けます。

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