ロシア企業が北朝鮮にインターネット接続を提供。北朝鮮がマルチホームに

   このエントリをはてなブックマークに登録    2017/10/3-1

国全体のインターネットというと、非常に大規模なものを思い浮かべがちですが、北朝鮮のインターネットは小規模です。 北朝鮮(KP/Korea, Democratic People's Republic of)として登録されているIPv4アドレスブロックは、以下の4つのみです。それぞれ、プレフィックス長が24なので、255個のIPv4アドレスを利用可能な空間です。

  • 175.45.176.0/24
  • 175.45.177.0/24
  • 175.45.178.0/24
  • 175.45.179.0/24

これらのIPv4アドレスはAS 131279で運用されていますが、数日前まで、北朝鮮のAS 131279はAS 4837(China Unicom)のみを経由してインターネットに繋がっていました。北朝鮮に対してインターネット接続性を提供している事業者はAS 4837のみでした。

通常はBGPで複数箇所と接続して冗長性を確保しますが、北朝鮮はBGPレベルでの冗長性を確保できていませんでした。中国の事業者1社のみにインターネット接続の全てを依存していたのです。(2014年の記事)

しかし、北朝鮮のAS 131279に対して、ロシアの企業がインターネット接続サービスを提供開始したため、北朝鮮のインターネットが中国とロシアの2箇所と繋がりました。 北朝鮮のインターネットがマルチホームになったのです。

38 Northの記事によると、ロシア経由の経路が開始されたのは、米国から北朝鮮に対するDoS(Denial of Service)攻撃が終了した直後だったようです。

38 Northの記事によると、北朝鮮のインターネットがマルチホームになったのは初ではなく、2012年に1年間ほどマルチホームだった時期もあったとのことでした。

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