ネットメディアへの全文転載は計画的に!

2013/1/1-2

ネットメディアへの記事全文転載に関しての記事がありました。

私もいくつかのネットメディアに記事全文を転載したことがありますが、基本的にPVという意味でのメリットを感じたことは一度もありません。 PVが増えないにしても、たとえば、それをきっかけとして読者が少しでも増えてくれれば良いのかも知れませんが、媒体によっては、そういったメリットを実感することも一切無いというのが正直なところです。

新聞や雑誌に掲載されている記名記事に書かれている記者名をどれだけの人が注意深く見ているのかというのと同じような話で、転載された記事は執筆者ではなく媒体側の一部として認識されがちです。 媒体側記事の一部として執筆者が無視されずに、記事執筆者に多くの注目が集まるのは、以下のような場合だと私は考えています。

  • 執筆者の文体等が恐ろしくユニークである場合
  • 執筆者がそもそも有名な場合
  • その記事の内容が著しく間違っている場合
  • その記事が炎上案件の一部となった場合

無難で問題が少ない記事ほど、多くの読者が誰が書いているのかを全く気にしていないような気がしています。

このように、執筆者が注目されるのは特殊な事例だと思うと、媒体側の「色」に負けずに、全文転載を許可した側が上手にメリットを実感できるようにする難易度は低くはなさそうです。

全てのネット媒体において、全文転載をするメリットが皆無であるとは思いませんが、特定の記事に対する転載依頼をいきなり受け取るような場合は、転載許可を出してメリットがあるのは凄く限られた特殊な事例であるというのが現時点での私の感想です。

メリットを感じられる事例としては思いつくのは、「その媒体に記事を掲載できていることそのものが、一種のステータスになり得る」とか、「自分のサイトではリーチできない層に届けたい記事がある」などです。 メリットではないかも知れませんが、「その媒体を応援したいから記事を書く」というのもあるかも知れません。

一方で、自分専用のコーナーを作ってくれるような媒体であれば、話は違ってきます。 ネット上である程度話題になった記事に関して、会った事もない人から「実は、その記事を無償で転載させて欲しいのですが」というような依頼が到着するのような事例であれば、その転載を許可したとしても二度と交流が無く終わる可能性もあります。 自分専用コーナーができるような場合には、そのプラットフォームと執筆者がある程度は共存関係になる可能性もあるので、相互にメリットが感じ続けられる限りは関係が続くことが期待できます。

とはいえ、「執筆者を応援したい」と言いつつも無償で全文転載をするような企画も色々とあるわけで、そういう企画等の話を聞くと、「本当にブログ執筆者のためを思うんだったら全文転載じゃなくて記事紹介にすればいいのに。変に奇麗事を言わずに正直に相互に利益を追求しようと言えば良いのに」と感じてしまう場合もあります。 ネットメディアに限らず「○○のため」と世間一般に貢献したいと言いつつも、実際は「自分のため」が前面に出ているような企画は山のようにあるわけで、というか「○○のため」というのは大抵は単なるオブラートだったりもするわけですが。

いずれにしても、ご利用は計画的に、というのが私の感想です。

追記(というか続編)

その後、この話題が凄く盛り上がったので続編書きました。

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