アダルト専用トップレベルドメイン「.xxx」登録申請開始

2011/9/8-1

アダルトコンテンツ専用のsTLD(sponsored Top Level Domain)である「.xxx」の登録申請が開始しました。 「.com」「.org」「.net」などのgTLD(generic Top Level Domain)や、「.jp」のようなccTLD(country code Top Level Domain)と並んで、エロ専用の「.xxx」が本格的に運用開始される日が近づいています。

9月7日に開始したのは、トレードマーク保持者による事前登録申請です。 アダルト業界用の申請は「サンライズA」、非アダルト業界向けにも「あなたのブランド名が.xxxで勝手に取得されないようにお金を払って下さい」と言っている「サンライズB」があります。 一般応募は12月6日から可能です。

「お名前.com」のWebサイトによると、非アダルト業界用の商標登録者保護を目的とした「サンライズB」の申請は4万5千円だそうです。 これはドメイン登録ではなく、他者が取得しないようにするためのものなので、更新料は発生しないとのことです。

「.xxx」開始までの紆余曲折

「.xxx」が開始されるまで、様々な紆余曲折がありました。

「.xxx」に対しては、アダルト業界からは「規制されやすくなるだけだ」「商標を守るためにドメイン名を取得を強制されるだけだ」という意見が出ると同時に、米国内のキリスト教信者からは「.xxxトップレベルドメインは神を冒涜する行為だ」という反対意見が多く出されました。

差出人のメールアドレスが消された状態でICANNへの意見メールが公開されていますが、読むと色々とあって面白いです。 反対意見を述べるメールもありますが、単に「嫌だ」とか「冒涜だ」という意見メールも多く見受けられます。

「.xxx」がICM Registryによって最初に提案されたのが2000年です。 2000年の申請では承認されず、2004年に再度申請されました。

2005年にICANNが「.xxx」を承認しかけますが、キリスト教団体からのロビー活動によってブッシュ大統領がICANNに圧力をかけて承認されませんでした。

その後、10年以上の歳月を経て2011年3月に「.xxx」が承認されましたが、インドやサウジアラビアは、「.xxx」開始と同時にTLD全体をブロックしました。

今後、様々なTLDが登場すると思われます

10年以上にわたって議論が続けられてきた「.xxx」の事前申請が開始しました。 「.xxx」の動向は非常に注目されているので、一般応募開始後にどのような動きがあるかで、その他の新TLD申請等にも影響を与えそうだと思った今日この頃です。

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追記

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