「戦場」としてのソーシャルメディア
米国国防総省(ペンタゴン)がソーシャルメディアのスペシャリストを募集しているという記事がNew York Timesにありました。 この記事によると、将来的にTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを利用して情報を得たり、ソーシャルメディアを武器として利用することを目指しているようです。
「The New York Times: Pentagon Seeks a Few Good Social Networkers」
記事中で例として出ているのはエジプトやイランなどでの混乱ですが、そのような状況下で素早く、そして広く情報を集められることが求められているようです。 今回の記事で紹介されている計画は、基本的にはインターネット流行探知機(Internet meme tracker)になるだろうとあります。
記事の最後の方に以下のように書いてあるのが印象的でした。
All of this cyberwarfare will, of course, make it even less clear what is real and what is synthetic on the Internet, but that is not the military’s problem and was possibly inevitable anyway.
(訳) このようなサイバー戦場は、何が本当の話で、何が人為的な作り話なのかわからなくさせる。 しかし、これは軍によって引き起こされている問題ではなく、どちらにせよ避ける事はできない。
日本でも、震災後のネットデマが大きな話題になりましたが、今後、ソーシャルメディアを利用した意図的な扇動が国境を越えて活発に行われるようになると思うと色々怖くなる今日この頃です。 (というか、実は既に国境を越えた扇動は行われていたりして。)
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