【メルマガ第6号】さくらインターネット石狩データセンターに関して一歩踏み込んで考えてみる

2011/11/17-1

さくらインターネットの石狩データセンターで外気冷却やHVDCなどの仕組みに関する部分に注目しがちですが、私は石狩市長の凄さも要素として大きいのだろうなぁと思うことがあります。

2010年に札幌で開催されたJAIPAによる「第32回 ISPの集いin札幌」で、石狩市長とさくらインターネット田中社長による発表がありました。

石狩市長の発表を聞いていると、市長というよりは技術営業のような雰囲気さえ感じます。 当時、私はUstreamで見ていたのですが、最初は市長が発表しているとは気づきませんでした。 「ISPの集い」という会合で石狩市長が発表していて、それがUstreamされているというのが面白いです。


「グリーンエナジーデータセンター最適地・石狩 石狩モデルから始まるイノベーション」 第32回ISP の集いin札幌 2010/09/17 石狩市長 田岡克介氏

2010年に行われた「ISPの集い」では、田中社長も発表を行っています。 ハウジングの減少とホスティングの増加(専用サーバ単体で41%で当時はじめてハウジング売り上げを抜いた、専用サーバと共用サーバを合わせると6割)という背景も語られており、今、あらためてこの発表アーカイブを視聴するとそういった背景が、より印象的に見えます。


「クラウド時代に求められるデータセンターのあり方」 さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中邦裕氏

メルマガ

このように、石狩市が石狩データセンター実現にあたって大きな意味を持っていたと思うのですが、それに関してメルマガで書きました(Geekなぺーじ ブログ裏話的メルマガ)。

メルマガの導入部分と章立ては以下のようになっています。 本日18時過ぎぐらいに配送される予定です。


Geekなぺーじ ブログ裏話的メルマガ vol.6

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さくらインターネット石狩データセンターに関して一歩踏み込んで考えてみる
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先日、さくらインターネット石狩データセンター開所式の記者発表会に行き
ました。NHKなどのテレビ局を含む、かなり多くのメディアが集まっており、
ラックが設置される前のCゾーンを利用した仮設会場に独特の熱気があり
ました。

内覧会で各種設備も拝見しましたが、やはり現地で見るのはひと味もふた味も
違い、あらためてその規模感と凄さを感じてきました。今まで様々な記事や
発表によって情報を得ていましたが、実際に見るとかなりイメージが違い
ました。

で、今のところの大まかな感想としては、さくらインターネットによる
石狩データセンターが成功するかどうかは、まずは「さくらのクラウド」が
どれだけ成功するかにかかっているのだろうと予想しています。

従来のデータセンターのように「すぐにかけつけることができること」が重要
ではなく、充分な品質を実現しつつ低価格であることが重要なサービスを
どれだけの顧客が受け入れてくれるか、もしくは、それまで大手顧客だった
フロア借りなどを行う事業者とは異なる顧客層をどれだけ掘り起こせるか
という側面もありそうです。

さらに、さくらインターネットによる石狩データセンター事業が成功した場合、
他社も追随して低コストデータセンターを建築し、日本におけるホスティング
事業が大きく変わる可能性もありそうな気がしています。

とまあ、ここら辺までは普通な話ですが、今回はあまり記事として書かれてい
なさそうな話をまとめてみようと思います。多くの記事が外気冷却などの
「データセンターそのものの仕組み」に着目していますが、今回のメルマガネタ
は、なぜ石狩なのか?という話や、石狩市側から見たさくらインターネットの
位置づけはどうなっているのだろうか?、他社取り組みとの違い、というような
予想などです。

◆ さくらインターネットが石狩市に興味を持った時期を推測する
◆ 石狩市によるデータセンター誘致
◆ 石狩新港湾地域にとっての意味
◆ 石狩新港湾地域に新しい発電所の建設計画
◆ 石狩市と北海道での助成制度/優遇制度
◆ さくらインターネットと双日
◆ IIJコンテナ型データセンターと比べると?
◆ 最後に

(約6千字)

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