AkamaiがP2Pサービスを発表

   このエントリをはてなブックマークに登録    2010/7/26-1

先日、Akamaiで開催されたプレス用ラウンドテーブルに呼んで頂けました。 そこで、3つの発表が行われました。 一つ目が、大阪支社の新設と、株式会社から合同会社への変更でした。

次がAkamaiが四半期に一度公開している「The State of the Internet(インターネットの現状)」の2010年第一四半期レポートに記載されている情報を活用した、インターネットにおけるトラフィック等のトレンドに関する紹介でした。

三つ目がAkamai ESD for Commerce(ESD:Electronic Software Delivery)の提供を日本で開始するというものでした。

Akamai ESD for Commerce


アカマイ・テクノロジーズ
北東アジア地域担当副社長
小俣修一氏

新しく日本で開始されたAkamai ESD for Commerceは、P2P機能であるCSD(Client Side Delivery)を、既存のAkamai ESD(Electronic Software Delivery)に追加して、コマース用のスイートとして組み直したものです。

ESDは以前からサービスメニューにありますし、P2P機能を提供する仕組みであるCSDは2009年1月にβリリースされています。 さらに、CSDを活用したESDを顧客に提供した実績もあるようです。 そう考えると、今回の発表は、仕組み(技術的な視点)で見た時に、特に新しさがないことになります。 発表中で、CSDの仕組みに関しての説明が最後にちょっとだけだったのも納得できます。

では、何が今回新しかったのか?というのが最初はわかりませんでした。 最終的に「for Commerce」が新しいのではないかと思いました。

どうも既存のESDは、ソフトウェアベンダ向けサービスがメインだったようです。 しかし、昨今はアプリケーションやコンテンツのオンライン販売が増加してきたため、ソフトウェアベンダだけではなく「コマース」もESD機能を切望するようになってきたという背景があるようです。

要は「これからはデジタルデータのオンライン販売のためにESDを使えますよ!」という意味合いも包含して、Akamai ESDがAkamai ESD for Commerceへとバージョンアップしました、という発表なのではないかと思いました。 単純にそう言ってしまうと、何かあまり面白みがない発表だったようにも思えてしまうかも知れませんが、実は今回の発表はインターネット上での経済活動の変化が垣間見えるという意味でも、非常に興味深いものだったと思われます。

Akamai Client Side Delivery

プレス発表では、最後にちょろっと紹介された形で、CSDそのものに関してはほとんど情報はありました。 しかし、個人的にCSDを知らなかったので、実は非常に新鮮でした。 以下、CSDの仕組みを紹介していた発表スライドです。 配布資料からスキャンしています。





ということで、CSDが非常に面白そうだったので調べてみました。

Akamaiは、2007年にRedSwoosh社というP2Pテクノロジを持つ会社を買収しています。 そのRedSwoosh社の技術と、従来のAkamaiサービスの利点を組み合わせた仕組みが、2009年1月にβリリースされたCSDであるようです。

(続く:次へ)

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