INTEROPが/8のIPv4アドレスブロックを返却

2010/10/22-1

世界中で通信機器の展示会を行っているINTEROPが45.0.0.0/8のIPv4アドレスをARIN(北米、及びカリブと北大西洋地域)に返却しました。

ARIN : ARIN Recognizes Interop for Returning IPv4 Address Space

INTEROPに対する45.0.0.0/8の割り振りは、1991年9月9日に行われています。 ARINは1997年12月に設立されているので、ARINが設立される前からINTEROPは45/8のIPv4アドレスを持っていたことになります。

そもそもIANAプールに返るのかもわからないかも

INTEROPによって世界の1/256のIPv4アドレスがARINに返却されました。 しかし、ARINの発表によると、返却されたIPv4アドレスの扱いはまだ未定であるようです。 IANAプールに戻すか、それともARIN内で利用するかは、まだわかりません。

After the hold period, ARIN will follow global policy at that time and return it to the global free pool or distribute the space to those organizations in the ARIN region with documented need, as appropriate.

ということで、INTEROPは/8ブロックを1個返却しましたが、現時点ではまだIANAプールに戻されたわけではないので、IANAプール内の/8ブロックの残りは依然として12個、最後に自動的に割り振られるものを除くと実質7個(残り2.7%)のままです。

もし、IANAに返却される事が決まり、返却手続きが終わればIANAプールが1個増えます。

IANAプール枯渇時期は変わらず、日本国内での枯渇は数ヶ月伸びる?

今回の45/8がIANAプールに戻された場合を考えてみます。

potaroo予測を見る限り、この返却によってIANAプールの枯渇時期が大きく先延ばしにならないかも知れません。 今まで最終的に1ブロックが割り振られる筈だったAPNICに対して2ブロックが割り振られることになり、IANAプールの枯渇時期としては全く変わらない可能性があるからです。

しかし、従来であれば1ブロックだったところに2ブロックの割り振りが発生することで、2012年になる前にAPNICプールが枯渇していたかも知れない状況が多少先に伸びて、2012年に入ってからAPNICプールが枯渇するように変化しそうです。

日本はAPNICに参加しているので、今回のINTEROPによるIPv4アドレス返還によって、日本国内での本当のIPv4アドレス枯渇時期が数ヶ月先延ばしになるのではないかと予想しています。

IANAプールの枯渇時期は恐らく伸びない

ということで、今回の/8ブロック返却によってIANAプールの枯渇時期が変わることはなさそうだというのが私の予測です。

今回のような/8ブロック返却は非常に良い話だと思いますが、IPv4アドレス枯渇そのものを根本的に解決するわけではないのでご注意下さい。 ARINのアナウンス文でも、以下のように、INTEROPによる返却によってIPv4アドレス枯渇時期が大きく伸びるわけではないことを忠告しています。

With less than 5% of the IPv4 address space left in the global free pool, ARIN warns that Interop's return will not significantly extend the life of IPv4. ARIN continues to emphasize the need for all Internet stakeholders to adopt the next generation of Internet Protocol, IPv6.

他にもいくつか返却の話題が今後出るかも知れませんが、それによって枯渇時期が数ヶ月先延ばしになるというニュースもあり得るかも知れないと思った今日この頃です。

(とはいえ、世界の1/256のIPv4アドレス量の/8ブロック1個って、需要的には1ヶ月分なんですよね。。。)

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