フリー素材集サイトを利用するときの注意点

   このエントリをはてなブックマークに登録    2007/8/15

Webサイトなどを作ろうと思うと、写真などの素材が必要になります。 お金を払わずに無料で使えるものが、あれば非常にうれしいです。 無料で高品質な写真素材などを多数提供してくれるフリー素材サイトは非常にありがたい存在です。

しかし、状況によってはフリー素材集サイトを利用する事にはリスクがあると思われます。 以下、こんなリスクがあるかも知れないというのを色々考えてみました。 考え過ぎかも知れませんが、以下のような事を妄想してみました。

著作権はOKでも肖像権がアウト

flickrの画像を使って広告を作って問題になった事例」では、flickrに個人写真を公開している人が「商用利用OK」としていましたが、写っている人が「利用不可」でした。 このように、人物が写っている写真では撮影した人がOKと言っていても、完全にOKじゃない場合もあり得ます。

法的には問題は無いが感情的に許せない人がいる

フリー素材集サイトで何と無く風格がある歴史的壁画や建物の写真があったとします。 考えているイメージにあっていたので、被写体が何だかはわからないけど素材として使うと、以下のような問題が発生するかも知れないと妄想してみました。

まず、「国宝の○○の絵をこんな所に使うのは許せない!」と言う人がいるかも知れないと思いました。 サイトの内容にもよると思いますが、超有名な組織のサイトなどで使ってしまうと、それだけ多くの人の目に触れる事になり、その特定の絵画に思い入れがある人も見るのではないかと思いました。

次に、「××の建物は△百年前に〜という事件が起きた場所だと知っていて使っているのか!」というのもあり得ると思いました。 作る側からすると「そんなの知るかよ」という感覚になると思いますが、知らないものを多くの人の目に触れる場所で使うことのリスクの一つだと思われます。

この問題は、フリー素材集以外でも発生する問題だと思います。 しかし、商用に開発された画像集では問題が発生しそうな物件は避けていると思われます。 一方、個人が観光などで撮影した写真をひたすら集めているようなWeb2.0系サイトでは発生頻度が高くなると思われます。 というのは、観光スポットになっているような建物や場所は昔なんらかの事件があった場所が多めであると思われるためです。 (思い込みかも知れませんが。。。)

論理的に悪い人と実際に責められる人が同じとは限らない

以下の事件の詳細は知らないので、以下の事件で本当に責められるべきは誰なのかはわかりません。 ただ、発表された通りに「デザイナーが」という事なのであれば、他社の権利を侵害したトリガーを引いたのは「デザイナー」であると思われます。 それが真実だとすると、ディズニーホテルは加害者 兼 被害者という形になるような気がします。

現状では、一番責められているのはディズニーホテルです。 これは「ディズニー」という看板と著作権問題という関連が様々なものを連想させるため、そうなっている気がします。 (あくまで個人的な感想ですが。。。)

「デザイナーが」というのが真実であるとして、さらにそのデザイナーがフリーランスであったときの、そのフリーランスの方に降りかかる交渉などがどうなるのかを想像すると多少恐怖を覚えます(注意:この事件の詳細は知りません。)。 フリーランスではなくても、小規模の企業が抱えるデザイナーがこの問題を発生させていた場合、その小規模企業にとっては致 命傷になるのではないかと思ってしまいました。 このような場合「身から出た錆び」という考え方が大勢を占めるとは思いますが、個人が非常に大きな組織に責任を負わされる様子は、、、怖いですね。 そうならないためにも、発注元が著作権侵害をするトリガーを引かないように気をつける事は重要であると思われます。

なお、画像や写真などの盗用で大変な問題になることもあり、実際に権利を侵害した人と世間から責められる人は同一とは限らないという例としてディズニーホテルの事例を取り上げましたが、この事例とここで書いている「もし、そうだったら」というのは全く関連が無いのでご注意下さい。 フリー素材集サイトに「実は有名な写真の盗用」という写真がフリー素材として配布されており、それを使った組織が巨大であった場合などには、同様の問題が発生する可能性があるのではないかと勝手に妄想してしまいました。

さらに、問題が発覚した時点で、フリー素材サイト自体が消えていたり、どのフリー素材集サイトからの画像を使ったかわからなくなってしまった場合、フリー素材集サイトが悪いという理論を誰も信じてくれないかも知れません。 責任問題は、上流上流へと流れて行き、それを利用してしまったデザイナーの時点でさらに上流に行けなくなってしまうので、最終的には使ったデザイナーが責任を負わされるという事態になるかも知れません。

最後に

フリー素材はありがたいものですが、状況によってはリスクなどもあり得るのではないかと考えてみました。

なお、同様の話はフリーソフトと著作権や特許という話でもあります。 多くのフリーソフトでは、この問題を解決するために非常に多くの労力を割いています。

知人と話していて「フリーソフトって自分が気づかないで著作権侵害しちゃうかもしれないから怖い」と知人が言っていて、その後に色々話をしていたら「フリー素材が数千点あるサイトがこの前紹介されててさぁ、凄い質が高いんだよ、それ!」と言っていたので、この記事を書いてみました。 単に私が心配し過ぎているだけかも知れませんが、何と無くフリー素材集について妄想してみました。

「じゃあ、どうすればいいんだよ!」という話もあると思われますが、「信用できるサイトだけを使う」「可能ならば自分で撮影する」「お金を出す」など月並みな方法しか思いつかない今日この頃です。 また、「恐れがあるから、やらない」では何も出来なくなりますし、非生産的です。 状況に応じて臨機応変に対応すべきだと思われます(結局何も言っていない罠。。。)。

公式で権威があるフリー素材サイト格付けサイトとかがあったりすれば良いのかも知れないですね。 もしかして、そういうのって既にあったりしますか?

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