ブログによって失われたもの

2007/7/26

ブログを読んだり書いたりするのは非常に楽しい事です。 新しい発見があったり、新しい考え方に出会えたりするので生産的でもあると思います。 しかし、ブログが流行することによって失われたものもあるのではないかと感じる事があります。

私がこのサイトを開始した当初は、出来るだけ多くの人が見て技術的な調べ物をする時間を節約できるようにしたいと思って、技術情報を色々書いていきました。 しかし、最近はブログの記事ばかりを書いていてサイト本体の更新は滞りがちです。

もちろん、ブログの記事として技術情報を公開することもできますし、そうしている人も多いです。 しかし、サイトとして体系的にまとめた方が「消費」されずに必要なときに必要な人が見やすくなります。 ブログとして書いても検索エンジン経由で発見されるということもありますが、関連項目を順次見ていくのはブログ形式よりもサイト形式の方が見やすいと思われます。

ブログは非常に楽しいです。

しかし、ネタを考えたり、ネタを探したり、文章を書いたり、推敲したりしていると時間がかかります。 ブログに時間をかけてしまっている分だけ、サイトで公開する技術情報も減ってしまっています。 世の中には、私の場合と同じようにブログにハマッテしまったためにサイトとして技術情報を公開することが減ってしまった人はいるのではないかと感じています。

ブログが流行る前の時代であれば、非モテを積極的にブログで論じているあの人は、技術情報満載のサイトを作っていたのではないだろうか。

ブログが流行る前の時代であれば、diggなどでlifehackネタを集めてブログを書いているあの人は、フリーソフトを作ってvectorなどで公開していたのではないだろうか。

ブログが流行る前の時代であれば、kernelプログラミングブログを書いているあの人は、オープンソースプロジェクトに積極的に参加していたのではないだろうか。

単に私個人の最近の傾向なのかも知れませんが。。。 もちろん、ブログには良い側面も多くありますが、一部トレードオフ的な部分もあるのかも知れないと、そんな事を考えてしまいました。

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