会社でいきなりエンジニアになることを求められたら

  このエントリをはてなブックマークに登録  この記事をクリップ!  newsing it!  Buzzurlにブックマーク  Save This Page to del.icio.us  このエントリをニフティクリップに登録  2007/2/15

「会社の部署変更で技術覚えなければいけなくなったけど、何すれば良いと思う?」という質問を受けたことがあります。 人によって違いますが、多くの場合は「若いから」とか、「学校でコンピュータ習ったことがある」からという理由でそのような役回りが来ている気がします。 ある程度今まで技術的な部分までやっていた人ならば問題がないのですが、相談をしてくる知人の多くは特にコンピュータが好きだったわけでもなく、突然の試練に戸惑っていました。

まず、全くこの分野に関しては考えたことも無く、コンピュータもちょっと使う以上の事に興味が無かった場合、いきなり技術と言われてもそもそも何があるのかが良くわからないというのが正直なところだと思います。 そこで、私が最初に重要だと思っている事が4つあります。

1. 不思議に思うこと

まず、一番重要なのはこれだと思います。 「何故、これは動いているのだろう?」「どういう仕組みなんだろう?」などを不思議に思うという事が出来る人の方が物事の理解が深くなると思います。 「技術者になれ!」といきなり言われた場合、まず最初に入門者用の本などを読む方が多いと思います。 このような場合でも、書いてあることに対して「何でこういう仕組みなんだろう?」「どんな利点があるのだろう?」と考えて、さらにそれを調べることが出来ればしっかりとした理解が出来ます。

逆にこれが無いと、受験勉強のように覚えるだけ覚えて実はあまり身についていないけど安心だけしてしまうという事象に陥ってしまう可能性があると思います。

2. 業務内容を把握すること

一言で技術者と言っても、非常に幅が広いです。 例えば、ハードウェア屋さん、ソフトウェア屋さん、システム運用屋さんでは、それぞれ求められる知識は技術が全然違います。 さらに、それぞれの分野の中でも、さらに分類があります。

正しく求められている業務内容を把握しないと、無駄に時間を浪費してしまう可能性があります。 実はApache(Webサーバ)の運用を求められていたのに、勘違いしてOracleの使い方を一生懸命覚えていて1ヵ月後に初めて求められていたことに気がついたという笑えない状態になってしまうかも知れません。

技術に関して何も知らない場合、どのような技術を身につけることが求められているか自体を把握するのも非常に難しいことであるとは思いますが、がんばって自分が学習すべき内容を把握しましょう。

3. 何を知らないか知ること

これはちょっと意味不明かも知れないと思うのですが、結構重要だと思います。 当たり前ですが、まず、一番最初は何も知りません。 これは、自分が何を知らないかも知らないという意味です。

技術と一言で言っても、その範囲は膨大です。 ハードウェア、ソフトウェア、プロトコル、法律、キーパーソン、有力企業、その他いっぱい、を全部知っている人がいるとは到底思えません(中にはほとんど知っているぐらいのモンスタークラスの人もいますが、、、)。 ただ、ある程度知識がある人は、「この情報(技術)は自分の知らないことだけど、ここは知っている。ここは学習しとくべきだ。」というのが自分でわかります。 自分がすべきことを達成するために何を学習し、何を身につければできるのか、逆に何はしなくても良いのか、などを理解することが重要なのです。 何もわからない状態の人は、本屋に行って棚に置いてある本の多さに「どーしよー」とただ立ち尽くしてしまう可能性があるのですが、何を調べたいか(何を知らないか)を知っていればこのような事は起きません。

また、教えてgoo、hatena人力検索、2ch、その他オンラインにある質問できる場所で質問しても恥ずかしくない内容であるかどうかが分かるためにも多少の知識が必要です。 何も知らない状態で超初心者レベルの質問をしてしまうと、軽くあしらわれて終わってしまう可能性があります。

最初は多少難しいかも知れませんが、自分が何を知らないかを具体的に知る事も最初の学習では大きなハードルだと思います。

4. どこをどう調べれば良いか知ること

最後に、自分が何を知らないかをわかったところで、次のハードルは「どうやって知ろうか?」です。 一般的な技術であれば本などになっていることが多いのですが、最新技術などでは本どころかインターネットでもほとんど情報を発見できない事もあります。 また、急ぎの場合やちょっとした事で本を買うまでも無い場合などは、googleでゼロから検索するよりは、Web上でどこに書いてあるかある程度わかっていると効率も良くなります。 さらに、どんなキーワードで検索をしたら良いかを知らなければ検索も出来ません。

「誰か知っている人に聞く」などの解決方法がありますが、「誰が知っているか」などを知らないと聞くことも出来ません。 あと、知っている人がわかったとしても、その相手が質問をしても良い相手かどうかも知らないといけません。 非常に忙しくしている人に、下らない質問をして時間を使わせてしまうのは非常に失礼です。 また、そのような質問に対して「自分で調べろ!」と怒るタイプの人も多いです。 相手が質問をしても差し支えのない人かどうかなどを知ることも重要です。

最後に

上記は個人的な思い込みですが、上記事柄をクリアできると、かなり効率的に知識や技術が身につけられると思います。 この辺は人によってしっくり来る方法論が大きく異なるので、自分にとってやりやすい方法を探してください。 ただし、その方法論を見つけたときには、既に初心者ではなくなっていると言う罠がありますが。

(注) この記事は、本サイトの[技術者入門]コーナーの焼き直しです。

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コメント

仙石浩明
「何を知らないか知ること」が本当にできたら、
トップクラスの技術者です!(きっぱり)

そこそこ優秀な人(と周囲から評価されているような人)でも、分かってるつもりになっている(けど、本当は分かってない)ってことは、よくあることだと思います(含む私 ^^;)。

まずは一番得意な分野について、どこまで分かっていて、どこから分かってないか分かれば十分なのでは?

ご参考:
http://sengoku.blog.klab.org/archives/cat_50018679.html
分からない時は、『分からない』と言おう (1)
分からない時は、『分からない』と言おう (2)
分からない時は、『分からない』と言おう (3)
ほんのしおり
いつも楽しく読ませてもらっています。ありがとうございます。
ここに書かれていたことは、私が技術者の中途面接するときの視点とそっくりで驚きました。
仙石さんがおっしゃるように、これができていれば超優秀で即合格ですが、こういう志向を持った人は将来伸びるので、将来性で合格です。
source
はじめて読みに来ました。面白いのであちこち読ませていただいてます。

ところで、最後のパラグラフにtypoがあるように見えるんですが・・・
>上記は個人的な思い込み[か]ですが
あきみち
sourceさん、typoのご指摘ありがとうございます。修正しました。

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