ブログを始めるにあたり有名人よりも素人の方が有利な点

2007/11/26

メディアがネットを嫌いな理由は何だろうということを考えていたら、副産物として「ブログは無名な素人である方が有名人やメディアなどの有名な団体よりも有利な点があるんだぁ」という思考に至りました。

最初から読者数が多いという足枷

まず、メディアが何故ネットを嫌いなのだろうと考えたのですが、考えるうちに「ネットが自分を嫌いであるように見えるから」ではないかと思いました。 そうなってしまう原因は「読者数が多い事」なのではないかと思いました。

メディアや有名人がブログを開始しようとすると、無名な人がブログを開始するのと比べると注目されます。 注目されると、その主体に対して反感を持つ人がやってきてブログを荒らすことがあります。 有名な企業などでも同様だと思います。 そのため、まずは自分に対して好意的な人だけを集めたコミュニティを形成するところから開始するのが非常に困難になります。

読者数が適切な数で、同じような興味を共有する人だけが集まるコミュニティが形成されている間はブログは非常に快適であり、出会い(恋愛に限らず、ビジネスなども含む)や発見が多く有意義なものであると思われます。 しかし、多くの人の目に触れるところに文章を掲載すると、どんな内容の文章であってもそれに不快感を感じる人は発生すると思われます(ネット上に限らない事だと思いますが)。 そして、ある特定の文章に不快感を感じた人が、その不快感を表明しやすいのがブログやWebやソーシャルブックマークです。 活字やテレビでは、反感を持った人の意見が表に出にくく、反感を持った人同士が結びついて徒党を組む事が少なかったのだと思います。

批判的な意見の方が表に出やすい

批判的な意見の方が、好意的な意見よりも表に出やすい事も、有名人等がネットを嫌う理由として挙げられるのではないかと思います。 好意的な意見を持つ人は何も行動をせずに文章を読むことが多いと思われます。 一方、批判的な意見を持つ人は、その怒りをどこかにぶつけたくてコメント欄に書き込んだりすると思われます。 普通に文章の内容を受け入れる人が数万人いても、怒りを持った数人が批判的な意見を大量に書き込めば、運営者側は読んでいる人の多くが批判的であると受け取ってしまうかも知れません。

最初から有名ではない人の多くは、自分と波長の合う読者を徐々に増やしていく事が可能です。 しかし、最初から有名である個人や団体は、自分と波長の合わない人がブログの開始と共に多く訪れる可能性があります。 そして、ネット上での批判に慣れていない間に、色々と言われると「ネットは良くない」と刷り込まれるのではないかと思います。

読者側に先入観がない

有名人であれば、読者は「この人はこういう人に違いない」という先入観を持っている事が多いと思われます。 その先入観に合わない文章を書いてしまうと、読者側が「ムキー!」となる事もあり得ます。

有名人でない場合には、そのような先入観が存在しないので、その人の書く文章がその人を表すようになります。 ただし、文章だけを読んでいて実際にリアルで会うと全然イメージが違うので「ムキー!」となってしまう可能性はあるかも知れません。

無名である方がベストフィットのコミュニティを形成できる

ブログを書く人が有名人ではない場合、はじめのうちは自分と波長の合う人ばかりが集うコミュニティが出来上がりがちです。 そして、時間をかけてそのコミュニティを自分の身丈に合ったサイズに成長させる事も可能です。 自分と波長の合うコミュニティは、ブログ運営者の味方になってくれる事が多いです。 コメント欄での批判的な書き込みに対して、常連の読者が反論をしてくれるという現象も発生します。

ただし、最初から公序良俗に反するような内容を書いて「これはひどい」と言われる可能性が高い文章を書いていると、無名でも比較的早期に批判の集中砲火を浴びる可能性はあるのでご注意下さい。

無名である方が出会いに感動できる

ブログを通じて新しい出会いを経験して感動するということも、非有名人の特権であると思われます。 有名人であれば、ブログを使わなくても相手から色々な人が寄ってきて、出会い(恋愛以外も含む)には事欠かないと思われます(本当かどうかは良くわかりませんが。。)。 しかし、そうではない人は普段ならば知り合う事が出来ないような人と知り合えて「感動」を味わえます。 感動するだけではなく、人生やビジネスの大きな転機になる事もあり得ると思われます。

最後に

ブログなどを通じて徐々に力をつけていった個人は「ブログはいいよ〜」と言うと思われます。 一方で、ブログやネットに批判的な意見を持っていたり、ブログが良い事を全く理解できていないと思われる人も多く存在しています。

個人的にはブログは非常に良いものだと思っています。 しかし、最初からの読者数が多すぎてしまう/ブログで得られるメリットは既にリアルで持っていてあまり必要としていない、などの様々な要因があり「ブログやネットは良くない」と考える人の意見も、その立場から見ると至極自然な事なのかも知れないと思った今日この頃でした。

なお「有名人はブログを書く意味がない」というわけではなく「有名人の方がブログ入門の難易度が高いのかも知れない」という考えです。 念のため。

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