技術者起業家が抱く幻想

   このエントリをはてなブックマークに登録    2007/10/16

Top ten geek business myths」という面白い記事がありました。 ギーク(もしくはNerd)が抱きがちな起業への幻想を列挙していました。

原文では、最後に「ビジネスでの成功はアイディアだけじゃ得られない。秀逸なアイディアを製品にできるチームを組織して、出来上がったものを顧客に届けるまでが必要だ。」 と述べています。 「事件は会議室で起きてるんじゃない!」といった感じでしょうか。

以下に要約してみました。 一部過激な事が書いてありました。 かなり短くしているのと、誤訳などの可能性があるので、是非原文をご覧下さい。

1. 素晴らしいアイディアがあればお金持ちになれる

Microsoftは素晴らしい単一のアイディアを持った事がありませんが成功しています。 (逆に素晴らしいアイディアを潰してまわる事で大きくなっていきました)

GoogleはPageRankやテキスト広告など素晴らしいアイディアで成功していますが、どれもLarryとSergeyのオリジナルアイディアではありません。

しかし、Bill、Larry、Sergeyが素晴らしくないと言っているわけではありません。 彼らは私なんかよりも何倍も素晴らしいです。

ただ、ある日アイディアが降って来て、そのおかげでお金持ちになったというのは幻想です。

2. 作れば売れる

10Mbpsイーサネットの時代に500Mbpsの通信速度を誇るFlowNetというのがありましたが、完全な失敗でした。 作る前に市場調査などを行っていれば、特許や開発にかかった巨額の費用を節約できたはずでした。

3. アイディアは守らないと盗まれる

貴方が成功するまで誰もアイディアを盗もうとはしません。 成功した後にアイディアを盗んでも既に遅すぎます。

特許を取得しても投資家を安心させる以外の効果は無い場合が多いです。 ただ、特許を取得するのであれば自分で事務処理を行って経費を軽減しましょう。

4. 貴方が何を考えているかが重要だ

重要なのはあなたではなく、顧客が何を考えているかです。 貴方とあなたの取り巻きが良いと思っている事を、世の中も同様に良いと思っている事は少ないでしょう。

5. 財務なんてどうでもいい

やってみないと、どれだけお金がかかるかわからないのは事実です。 しかし、計画を考える事は重要です。 アイゼンハワーは言いました。 「計画は実際は役に立たないが、計画を考える事は不可欠だ」

6. 誰を知っているかよりも、何を知っているかの方が重要だ

一人で全ての事をするのは不可能です。 実際は「何」を知っているかよりも「信用できて相手も自分を信用している誰か」を知っているかどうかの方が重要になります。

7. 博士号には価値がある

Ph.Dを持っていて他人に示せるのは、あなたがノータリンではない事ぐらいです。 ただ、博士号に意味が無いと言っているわけではありません。 重要なのは学位ではなく、それを取得するために得た経験です。

8. 500万ドルないと起業できない

ハードウェアを作るのでなければ、そんなに資金は必要ありません。 (アメリカっぽい項目ですね。。。)

9. アイディアが最も重要な部分だ

重要なのはアイディアではありません。 誰が顧客で、どうしてお金を払ってくれるのかが重要です。

10. 競合する相手がいないのは良いことだ

マーケットに価値がないから競合がいないのではないでしょうか。

逆に、カスな製品しか作らないろくでもない競合相手がいるマーケットは非常に魅力的です。

おまけ:IPOすれば幸せになれる

お金が目当てで、起業プロセスを楽しめないようであれば成功はしないでしょう。

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