Web制作営業

2007/2/2

熱帯魚屋さんとskypeでお話をしているときに「何故、Webサイトを外注しないのですか?」という話を聞いてみました。 色々見ていると、大手ではない熱帯魚ショップの多くはホームページを自作しているように見えます。

色々聞いていると、Web制作会社から毎週のように電話はかかってくるようです。 1週間に3本ぐらいは電話が来るそうです。 電話ではなく、実際に足を運んで営業活動に来る人は1ヶ月に一人いるかいないかぐらいだそうです。

で、どの会社からの電話もある程度のパターンがあるそうです。

  • 1. ホームページ持っていますか?
  • 2. if (yes) 業者に頼んでいますか?
  • 3. それで成績はどうですか?
  • 4. さらに良くする方法がありますよ

それぞれの項目に対しての感想は以下のようなものだそうです。

ホームページ持っていますか?

サイトを自作して何年もやっているのに「ホームページ持っていますか?」という質問をしてくる時点で、こちらの事を調べていないのが明白だと思ってしまうそうです。 その時点で「あまりこちらの事を気遣ってやってくれるわけではなさそうだな」と拒否モードに入ってしまうそうです。

業者に頼んでいますか?それで成績はどうですか?

業者には頼んでいないと答えたうえで、 自分でサイトを作っていて、既に客が来ているので「ぼちぼちです」と大抵は答えるそうです。 そうすると、必ず「さらに良くする方法がありますよ」と来るそうです。

さらに良くする方法がありますよ

「今の状態で満足しています」と答えて会話を終わらせてしまうそうです。

最近多いのが「SEOで検索エンジンでのランキングを上げますよ」という営業だそうです。 ただ、昔は検索エンジンで順位が上がる事のメリットが良くわからなかったりしたので「ふーん、いりません」という話になってしまったそうです。

何が問題なのか

話を聞いていると「ふーん。そうだろうなぁ。」と思いました。 で、そのままだと面白くないので、「じゃあ、どういった営業ならば思わず外注してしまいましたか?」と聞いてみました。

まず、出てきたのが「コストがリーズナブルであれば外注はしたい」という意見でした。 また「外注するにしてもどこに頼めば良いのか検討がつかない」そうです。 地元の商店街などでも「商売用のホームページ作ってもらいたいけど誰に頼んだら良いかわからない」という意見は多いそうです。

次に飛び込み営業の話に戻って「電話だけでいきなり外注するのは怖い」という意見がありました。 「相手の人間性がわからないのに、注文するのはリスクだ」ということでした。

もし、ホームページを持っていなかった場合、最初はお小遣い程度(数千円)で試しにちょっとしたものを作ってもらって、相手の対応を見ながら徐々に金額を上げていくならば良いかな、とも言っていました。 結局、頼む相手の人間性が非常に重要で、それを見極めた上で大きな金額の注文を行いたいとの事でした。

で、大きな注文をしてみて、それで実際に良ければ恐らく地元の知り合いなどに紹介もするだろうと言っていました。 実際に「この人はよかった」というのがあれば紹介して欲しい人がいるのだそうです。 そういうコミュニティにはコンピュータが得意な人が全然いない場合があるのんだなぁと思いました。

やっぱり知り合いになることからかも

私は現在ディスカス屋さんのディスカスドリームさんとディスカス魂を、プレコ屋さんのおおぞら観魚園さんとプレコ王国をやっていますが、この話をもちかけるのもある意味営業活動だと思いました。 (そもそもプレコ屋さんとは実際に会ったことが一度もありません。Skypeでは良くお話をしていますが。) 自分なりに、何で一緒にやろうと思ってくれたんだろうと考えてみました。

私は元々熱帯魚の趣味があったので、両方のショップの客でした。 で、何度か注文をして地方発送を行ってもらっているうちに、なじみ客のようになっていきました。 そうすると、色々話を聞いてくれるようになります。 さらに色々話をしているうちに一緒にサイトを作ろうという話になりました。

で、結局思ったのは、お金の流れが一方通行でのWeb制作営業をしても仕事は取りにくいだろうなぁと思いました。 今まで、Web営業の人で魚を買って行ってくれた人は一人もいなかったそうです。 1度か2度魚を買って帰って、その後客として認知された後であれば、Web営業だとしても耳を傾けるだろうとショップの人も言っていました。 (だからと言って、実際に外注するかどうかは不明だそうですが。)

そういえば、呉服営業をしている知り合いが言っていたのを思い出しました。 「会社から夕飯はできるだけ外食しろと言われている」のだそうです。 夕食代は会社から出るそうです。 その理由が、呉服を買ってくれそうな居酒屋で出来るだけ夕食をとって、まずは知り合いになって来いということらしいです。 仲良くなってから話をもちかけるのだそうです。 (このような手法が好きか嫌いかは意見が分かれそうなところですが。)

最後に

ということで、Web制作の仕事に対して熱帯魚を数匹買って元が取れるかどうかは疑問な面もありますが(規模による)、この前飲みながら話していて思った事でした。

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