オープンソースソフトを書くことは究極の就職活動かも知れない

2006/8/8

道を歩いていてふと思ったのですが、オープンソースソフトを書いて流行らせるというのは学生にとって究極の就職活動になるかも知れません。

以下がその理由です。

プログラミングスキルの向上
慣れないうちは、ソースコードを公開するのは非常に恥ずかしいです。 自分の汚いコードを見せるのは気が引けると思うのは日本人として一般的だと思います。 ただ、最初から恥ずかしくないコードを書ける人はいません。 ソースコードを公開すると、そのうちバグを指摘してくれたり、美しく書く指導をしてくれる見知らぬ人が現れるかも知れません。 (現れない確率も非常に高いですが。) そのようなやり取りを何回かしていくと自ずとコーディングスキルは上昇していきます。
流行らせる難しさを知る
誰でも知っているようなオープンソースプログラムは色々ありますが、誰も存在を知らないプログラムは星の数ほどあります。 ほとんどのオープンソースソフトは誰の目にもとまらずに天寿を全うすると言っても過言では無いと思われます。 自分が書いたプログラムを流行らせるのは様々な努力が必要です。 その努力と経験を積み、流行させる難しさを肌で感じるのも良い勉強であると思われます。
資格を取るよりもよっぽど説明しやすい
就職面接の時に資格の説明をするよりも、自分が開発して行った成果としてオープンソースソフトを挙げる方がよっぽど実力の証明になります。 万が一にも面接担当者が貴方の書いたプログラムを知っていれば、面接会場での話題もはずむでしょう。 採用する側としては、その人のソースコードを見る事で実際の実力を知る事ができます。
オープンソース開発者は意外に少ない
オープンソースという言葉は非常に一般的になりましたが、実際にオープンソースで開発をした人は意外に少ないです。 意外に少ないというのは、競合する人が少なく、採用される確率が高くなると言える場合もあります。 (必ずしもそうとは言えないですが。。。)
書いたプログラムが有名になれば自分も有名になれる
書いたプログラムが有名になると「○○の〜〜さん」というように自分も有名になれるかも知れません。 そのソフトが印象の悪いものでなければ、それだけで採用企業からの好感度アップを期待できます。

以上がオープンソースが就職活動に有利になると思った理由です。 オープンソースでなくてはならないというわけではないです。 フリーウェアやシェアウェアでも良いです。 ただ、個人的には他人の目に触れる確率は「オープンソース > フリーウェア >> シェアウェア」だと思っています。 流行らせる難易度は高い順から「シェアウェア >> フリーウェア > オープンソース」だと思います。

ソフトウェアをある程度の完成度まで高めて、それを配布する環境を整えて、コミュニティを育てて、流行らせていくという作業は非常に時間がかかるものです。 「あ、就職どうしよう!」と思った時点でどうにかできるものではありません。 一応、念のため。

(注意)ここで書いているオープンソースは単にソースを公開しているプログラムです。 GPLでなくてはならないとか、BSDライセンスの方が良いとかはこの記事の範疇外です。

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