URLは永遠ではない

2006/11/21

WebサイトのURLは永遠ではないんだなぁとふと思いました。 例えば、ドメイン名はドメイン管理者(契約者)が更新契約を行わないと失効してしまいます。 有名な例としてはpukiwikiの例が挙げられます。 「pukiwiki.org存亡の危機」。

ある程度リンクが集まっているドメイン名が失効してしまった場合の悪いシナリオとしては以下のようなものがあり得ます。

  • 誰か他の人がドメインを買い取って高い値段でオークションに出す
  • アダルトサイトに変身する
  • フィッシングサイトに変身する
  • 違法販売サイトに変身する

ブログが普及して様々な人が様々なサイトにリンクを張る今日この頃ですが、もしかしたら数年前の記事に意図しないリンクがあるかもしれません。 大抵の人は過去に張ったリンクのIntegrityを確認していないでしょうし、記事を書いたことすら忘れているかも知れません。 pukiwikiのように有名事件になった場合は、リンクを張ってしまっているユーザが気がつけるかもしれませんが、たまたま特定の1ページが一時的に人気が出てリンクを張ったようなサイトであれば誰も気づかずにリンクを張り続けてしまうかも知れません。 結果として、ブログから意図しないサイトにリンクを張り続けてしまうという現象が発生してしまいます。

ドメイン名ではなく、ホームページサービスのユーザ名の運営主体が変わってしまう場合もあり得ます。 例えば、http://www.samplehomepageservicehoge.com/hogeuser/というサイトでブログを運営していた人が居たとします。 その人がブログをやめてホームページサービスを解約した後に、欠番になったhogeuserというユーザ名で別の人がブログを運営すると、今までにリンクを張っていた人は全然違ったものにリンクを張り続ける事になってしまいます。

pukiwikiの例は不幸なミスによるものだと思われますが、それ以外にもドメインが失効する事例はあります。 ドメイン名は管理している人物や法人が、死亡したり倒産したりするとドメインはなくなってしまいます。 また、単純にもうサイト管理をやめようと思ってドメインを更新しない場合も考えられます。

将来、ドメインも財産として認められるようになれば遺産として相続するかどうかが問題になったりする日が来るのかなぁと漠然と考えてしまいました。 また、ISPやASPが管理を委任されているドメインの更新手続きを忘れてドメインが失効してしまって裁判が発生したりという事件が将来発生するかもなぁと妄想してしまいました。

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